入院先の病院
忘れぬうちにメモ。
入院したのは個人病院です。市営の大病院とかではないです。いろんな条件を加味してその病院に決まったのですが、ここでよかったと思える点を。
まず、担当医がとても信頼できる先生だった。丁寧に話を聞いてくださり、患者の話すことが間違っていても言葉を区切ることはなく。説明もわかりやすくて「僕が執刀します、うちでやりましょう」と引き受けてくださったこと。
ご存知の方もおられるかもしれませんが、十二指腸の穿孔で術後に大ごとになるケースがあり、今は「なんか緊急事態になってもすぐ対応できる大病院にまわせ!!」というほど、業界がナイーブになっている臓器なんだそう。
先生も「医者も、できたら十二指腸は避けたいくらい難しいんですよ」と心の内を語ってくださいました。でも自信持って執刀を引き受けてくださったので、信頼してお願い出来ました。
そしてスタッフさんの対応がとてもよかった。外来の時、入院の時、どちらも。
10日ほど入院しましたが、スタッフの対応で嫌な思いをしたことはなかったのです。一度、真夜中に何度か呼び出さざるを得なかった時(またですか…)という表情も読み取れましたが、状況的に仕方のないこと。
入院の経験はあまりありませんが、全てのスタッフさんの対応が良いのは、院長先生の信念か何か、スタッフの教育の賜物なのだろうと思います。
個人的に「礼儀正しくあれば相手もそう返してくれる」と思っているので、感謝の気持ちはその都度伝えましたが、ほんとみなさん優しくて気遣いや言葉遣いの気持ち良い病院でした。
最後、ご飯が美味しい。
病院食って、かつて親族のお見舞いで味見したりしてたのですが、その時から美味しいものではないと思っていました。
今回、ご飯は美味しい病院でした。ミニトマトも甘く、フルーツも「これイイヤツ」という印象。そしてお料理はどれもこれも美味しい。
食事解禁になった折、美味しくてお腹いっぱい食べてしまったことがあり、看護師さんに「お腹いっぱいはまだダメ!腹八分目で止めてください!」と言われたことも。
給食を楽しみにするような感覚で、お食事の時間が待ち遠しかったです(絶食の期間長かったですけど)
合計すると、入院中しんどかったのは「誰にもどうしようもないこと」のみだったのは幸いでした。
しんどいてんこ盛りでしたからね……
番外編としてもう一つ。
十二指腸ポリープは人間ドックで見つかったのですが、切除を促してくださった先生もとても親切でした。
「十二指腸は絶対に熟練した場所で手術してくださいね」
と繰り返し心配してくださったのが印象的でした。事情あって先生の紹介とは別の病院になったのですが、十二指腸という臓器がデリケートであり、心して治療にかからねばならないことをしっかり教えてくださったので、心構えが出来ました。